「どうしてネパールなんですか?」
販売会で、お客様からよくいただく質問です。
実は、最初からストールを探すためにネパールへ行ったわけではありません。
私が初めてネパールを訪れた目的は、シンギングボウルの仕入れでした。
ヒマラヤの麓で古くから受け継がれてきたシンギングボウルに魅力を感じ、シンギングボウル奏者として、そして販売者として、仕入れと学びのために現地へ足を運びました。
それが、私とネパールとの最初の出会いです。
偶然出会った一枚
もともと私は、ストールが好きでした。そのため、ネパールの街でストールを見かけると、自然と手に取っていました。
初めて触れたときに驚いたのは、その肌触りです。
軽くて、やわらかく、ふんわりと身体を包み込んでくれる。
そして、それ以上に驚いたのが価格でした。これほど心地よく、丁寧につくられたストールが、想像していたよりもずっと手に取りやすい価格で並んでいたのです。
「この品質のものが、この価格で手に入るんだ」
その驚きとともに、ストールを仕入れる予定などなかった私の心に、その一枚は強く残りました。
そして気づけば、「これはみんなに届けたい」と思うようになっていました。
それは大きな事業にするつもりもない、本当に小さな気持ちからのスタート。まずは一度きりの販売会のために、少しだけ仕入れてみることにしたのです。
ところが、その販売会でストールは想像以上に好評でした。
「気持ちいい」「軽くて使いやすい」「色がきれい」
そんな声をいただき、気づけば次の販売会を望む声が生まれていました。
こうして、2回目、3回目と販売会は続いていきました。回を重ねるごとに、ストールを手に取る人の表情が変わっていくのを感じました。そして私自身もまた、ストールの持つ魅力にすっかりと惹き込まれていったのです。

暮らしの中にあるストール
もうひとつ印象に残ったのが、ネパールの人々がストールを使う姿です。
寒さをしのぐために肩へ掛けたり、強い日差しを避けるために頭へ巻いたり、装いの一部として首元に添えたり。
ネパールでは、ストールは特別な日にだけ身につけるものではなく、毎日の暮らしの中にごく自然に溶け込んでいました。
使い方を決めるのではなく、その日の気候や服装、過ごし方に合わせて自由に纏う。
その姿を見ながら、
「こんなふうに、日々の暮らしに寄り添うストールを届けたい」
と思うようになりました。

I no Maの始まり
I no Maは、ネパールという国との出会いから生まれました。
シンギングボウルを求めて訪れた場所で、偶然一枚のストールに出会い、その心地よさと、暮らしの中で自由に使われる姿に惹かれたこと。
すべては、そこから始まっています。
だから私たちは、ストールという商品だけではなく、その一枚が生まれた背景や、ネパールの文化、暮らし、そこで出会った人たちのことも一緒に届けていきたいと考えています。
これからのJournalでは、ネパールで感じたことや現地での出来事を、少しずつ綴っていきます。